バドガールふたたび

とうとうこの日がやってきた。そうです。夏と言えば「バドガール」! 横浜某所にあるバドワイザーのビアホールに繰り出したのだ。去年行ってあんまりいいところだったので今年もまた行ってしまったのであった。もう二回目にして恒例行事である(僕が恒例と決めました)。

飲みに行ったメンバーは僕を含めて8人。そのうちの一人は女の子。うーん、こんな店につれてきて本当に良かったのか?

店員に案内されて全員が席に着く。が! 僕は大変なことを忘れていた。それは壁から内側向きに座らなければバドガールの皆さんが見えないということ。ついうっかり部屋の壁側向きに座ってしまったのだ。内側向きに座らなければダメだ、と去年学習したつもりだったのに・・・。ああ、何て学習能力の無い僕。しかしもう後の祭り。そんなことはお構いなしに2時間飲み放題一本勝負はそのまま開始!

見えない。やっぱり座った向きが悪かった。バドガールのお姉さんはほとんど僕の前を通ることはなかった。

そこから見えるものといえば、まず天井からぶら下がっている避難用はしごの看板。

「避難、ってどんな書き順だったかなあ」

とぼーっと眺めながら、頭の中で書き順を何度もおさらい。おかげで、もう決して「避難」という漢字を忘れることはないだろう。

ほかに見えるのは窓ガラスに映るプロ野球のテレビ放送。しかたがないので、右利きの松井のバッティングを見ながら水っぽいバドワイザーをやけになって飲みまくる。

一時間経過。いい加減、もう我慢の限界だ。というわけで座席チェンジを僕が提案。そして無理矢理席を交代してもらった。女の子もあきれてました。ああ、この女の子に一生軽蔑されてしまうのか。でも仕方がない。だって僕はバドガールが見たいのだ。

席が替わると、おお! 風景がまるで違う! 天と地とはまさにこのこと。7人くらいのバドガールの皆さんの歩く姿が一望できるのだ。あれ? でも去年は10人以上いたような気がするぞ。うーん、不景気のせいで少ないのか。ま、いいか。バドガールが見えれば僕は満足なのだ。

そして発見したこと。去年よりもバドガールは日に焼けている傾向にある。何故かを考えてすぐに答えがわかった。きっと夏の終わりだからだろう。去年来たときはまだ7月の中旬だったからな。うーん、我ながら何て鋭い観察力と深い考察だ。

ここで、「教えて!バドガール・ターイム!」 バドガールのお姉さんに素朴な疑問をぶつけてみました。ああ、まったく、この酔っぱらいは・・・(酔っぱらい=僕)。

Q:一緒に写真を撮ってくれませんか?
A:ここでの撮影は禁止されてるんですよ。個人的にはOKなんですけどね。

うーん、やっぱり、そうですか。撮影されたら迷惑ですよね。でも「個人的にOK」というのはどうOKなんだろう? あ、しまった。どうOKなのか、聞くのを忘れた。

Q:コスチュームの、黒と白はどうやって決めてるんですか?
A:特に意味はないです。

そうだったのか。K君(メンバーの一人)の仮説、「白バドは清楚で黒バドは遊び人」ははずれだったか(そんな答えが返ってくるわけがないだろ!)。

こうして去年からの謎が一年越しに見事に解決されたのであった。それにしても、他にもいろいろ質問したのだが、バドガールの受け答えは実にそつがない。馬鹿な客にそんなことをいつも聞かれていて慣れたものなのだろう。馬鹿な客でスミマセン。

こうして後半の一時間、僕はすっかり満足して飲み会はしめられたのだった。

それにしてもK2君(もう一人のK君)、僕が外側向きに座っていたとき、君の内側向きの席とかえてくれ、と何度もお願いしたのに、君は最後までその席を動こうとしなかったね。えーい、根に持ってやる! 「バドガール」の恨みは恐ろしいのだよ。

料金は、コース料理と飲み放題、あわせて一人四千円也。安い。何ていい店なんだ。やっぱり夏はビールだね。来年もまた行こう!(あ、去年の日記と同じになってしまった)