MacUserからPCUserに

PowerPC G3 400MHzにアップグレードして延命処置を施した我がPowerMac7300(メモリーは80MB)も、これ以上メモリーの増設ができないほどにすっかり古びてしまった。今、世間で広く使われているSDRAMは128MB(PC100,CL2)が3,000円以下で買えるというのに、この古いMacでそれは使えないし、 Macで使えるDIMMは約40,000円もする(2001.4.30現在)からもう増設などする気になれない。それにIDEやUSBといったモダンインターフェイスが利用できないのも悲しい(拡張するなどの無理をすれば何とかなるかもしれないけどこれもお金があまりにかかりすぎる)。

だったら新しいMacに買い換えればいいかというと、PC(Windowsマシン)と比較してとにかくMacはコストパフォーマンスが悪すぎて買う気になれない。 PCに使われている、発熱量が高くて野蛮なPentium(III&4)とかAthlonに較べて、 MacPowerPCは発熱量が低くて大変上品であるけれど、クロック周波数の低いことがやっぱり問題。いくらPowerPCPentiumより速いと言ったって、PowerPC G4 733MHzがPentium4 1.5GHz より速いなんてことはまったく信じられない。百歩譲ってG4 733MHzとP4 1.5GHzが仮に同じくらいの性能だとしても、同じ性能のものがPCだったらMacの3分の1以下で買えてしまうのだ(Macは、3分の1がハード代で、3分の2はデザイン料なのか?)。

Macよ、お前って奴はつくづくパソコンのポルシェだな(そしてPCはパソコンのトヨタかな?)。

というわけで主流のものが嫌いで約7年もの間、Mac Userを続けてきた僕だが、貧しさに負けてとうとうPC Userに転向した。手に入れたPCの機種は、というと、どこのブランドPCでもなく、安く上げるため自作した(AMD Athlon Thunderbird 1GHz。安かったけど筐体はミドルタワーと呼ばれるもので、とにかくばかでかい。部屋に置いてしばらく眺めていたら、邪魔で思わず海に投げ捨てたくなったほど)。

これで速いマシンが手に入ってバンバンザイか、と思われたが、問題発生。それは今まで蓄積したMacの資産をどうやってPCに移行するか、ということ。例えば、MacOutlook Express(OE)のメールがWinのOEにインポートできない。何かうまい方法はないものか。