その名はGSX

川崎に新しくできたおしゃれな映画&ショッピングストリートLA CITTADELLA(ラ チッタデッラ)に行った。そして目指すはGSXのお店である。GSXは知る人ぞ知る国産の腕時計ブランドであり、CITIZEN、SEIKOを卒業したいと思っていた僕は、数ヶ月前に川崎にGSXのお店ができるという情報をキャッチしたとき、絶対に買いに行くと決めていたのだ。

お店は店長と店員二人だけの小さなものであったが、GSXのHPに載っていた腕時計はほとんどそろえられていた。そしてすぐに僕の欲しかったGSX904を発見。しかしすぐそばにあったGSX901も実物を見てみるとHPで見たときよりもかっこよくて捨てがたい。

実際に手にとって腕にはめたりして見較べて、しばらくの間、うーんと悩んだ末、結局、GSX901を購入した。901は手にするとずしりと重く、また厚みがあり、ガラスは丸みを帯びていて、黒光りするその姿は、何となく甲殻類を彷彿させる。時計は薄くて軽いのがいい、という今までの勝手な思いこみをあらためさせるデザインだ。

バンドの長さを店員さん♀が調整している十数分の間、若い店長♂がGSXの時計について熱く語ってくれた。どうも時計マニアと間違えられたらしい。そんなマニアックな話をしていただいても全然わからないんですけど、と思いながらも、「なるほど、そうなんですか」と大げさに感心して見せたりした(余計に誤解されるって)。腕時計の他にも、時計を拭く布、店長の名刺、904のポスター、さらに何故か香水もつけてくれた。久しぶりにいい買い物をした、と大満足。でも、やっぱり、904も欲しいです。だれか僕に買ってください。