新婦の取り扱い説明書

友達の結婚式に招かれ、石川県小松に行く。羽田から小松までは飛行機で向かった。飛行機に乗るのは久しぶりだ。飛行機のチェックインを早めに行ったら窓際の席が取れたが、運悪く主翼後方の真横の席で羽の後ろの景色しか見えない。しかし、それでも僕はご機嫌。飛行機が滑走路に入り、エンジンをうならせはじめたときは、嬉しくなって思わず顔がにやけた(まるでお子様だ!)。
そして飛行機は滑走路を加速し、ふわりとテイクオフ。気分は最高。

飛行中は右後方に無理矢理首を捻じ曲げて、窓から見える景色をずっと眺めていた。楽しい。

小松までは予定は50分だったが、40分で到着。うーむ、飛行機は速い。(飛行機が速いのは、速く飛ばないと落ちるから速いのであって、言い換えれば、ゆっくりに飛ぶことはできないってことなのだけど、ね)

結婚式が始まるまでまだ時間があったので空港から式場まで歩くことにした。車で8分の距離だから歩いて30分くらいかな、と軽い気持ちだったのだが、これはとんでもない間違いだった。重い荷物をかついで、歩くこと1時間。もうへとへと。(これが後にたたって大風邪を引くはめになったのです)

そして、結婚式に出席。いろいろ余興がある中でひとつ面白いのがあったのでここでご紹介。新婦の友人のスピーチで、新婦を「商品」に例えて「取扱説明書」を読み上げる、というもの。(たしかこんな感じ↓)

「このたびは○○○(新婦の名前)をお選びいただきありがとうございました。本製品を上手にお使いいただくための注意点をご説明します。
本製品は、一見頑丈に見えますが、実際には傷つきやすく繊細ですので、やさしくお取り扱いくださいますようお願いします。
本製品は、何事に対しても努力屋さんで頑張屋さんなので、オーバーヒートさせないように、家事を分担するなどして、あまり負担をかけすぎないようにしてください。
本製品を長時間、直射日光に当てないでください。せっかくの肌の白さが損なわれる恐れがあります。
本製品の取り扱い不注意等にて、故障または言うことを聞かなくなった場合には、×××のドーナッツを食べさせてみてください。本製品の好物なので機嫌が直ります。
以上のことをお守りいただけば、本製品は良き妻となって、新郎の支えとなってくれることでしょう。保障期間は永遠となっております。なお、披露宴が終わりましたら、返品および交換は一切受け付けかねますのでご了承ください」
(説明書と保証書を新郎に手渡す)

うーん、うまい。これは使える。きっとオリジナルではないのだろうけど、あまり知られていないネタではないか。新郎への取扱説明書だったらもっと乱暴に面白くアレンジできそうだ。機会があったら使ってみよう。

結婚式がめでたく終わり、金沢へ向かう。そしてホテルで一人、ビールを数本飲んでから就寝。