飛蚊症? 眼底検査

今年の三月くらいに、ふと目の前を糸くずのようなものが浮遊していることに気がついた。それは、「?」みたいな形をしていて、明るいところを見ると眼の動きに合わせて追いかけてくる。左目だけに見えるようだ。


「これが噂に聞いたことがある飛蚊症か?」
と思い、
「僕も、とうとう眼の中にはてなマークが見えるようになってしまったか」
と悩んでいた(←いや、冗談じゃなく真剣に)。飛蚊症になると、最悪の場合、網膜剥離にもつながる、という情報をインターネットで知ってしまって、さらにドキドキだった。このまま憂鬱なままでいるのもいやだったので、今日ようやく思い切って眼医者に行って調べてもらうことにした。


早く診てもらおうと思って、早めに眼医者に行ったが、受付時間の前からすでにお年寄りでいっぱいだった。うーん。というわけで、しばらく待つことになる。受付で症状を伝えて、せっかくだから両目の検査をお願いすることにした。


40分後、まずは眼圧の検査(たぶん)。あごを検査の器具の上に載せ、目の前のレンズをのぞき込む。そこには写真があって、ピントが合ったり合わなかったりする。それを眺める。すると突然、ピュッ、と眼に何かを吹き付けられた。空気? ビックリして思わずのけぞった。


次に視力検査。メガネをつけて測ったり、裸眼で測ったり、レンズをいろいろ変えて測ったり。でも、だんだんひらがなやCマーク(トリビアによるとランドルト環と呼ぶらしい)のあいてる方向を覚えてしまって、よく見えなくても指してる場所で何となくわかるようになってしまった。そんなわけで、はっきり見えるとき以外はわからない、と答える。視力の検査表も、ランダムに変わるものを使った方がいいんじゃないだろうか?


視力検査が終わってから、目薬を差してもらう。瞳孔を開くためで、散瞳(さんどう)というらしい。20分くらい経った頃には、目の前が何だかぼやけてまぶしくなった。その状態で、眼底検査。あごを機械に載せて、片目ずつ、眼の中の写真をパシャリ。


ようやく眼医者さん登場(それまでは看護士さん)。撮った写真を眺めてから、直接の眼底検査。明るいライトを眼に照らして、眼の中を覗いて調べる。


そして、気になる診断結果は、異常なし、ということだった。それどころか、血管(?)もキレイに伸びてるし(?)、あれもこれもとても良い状態だ、とおっしゃっていた(←よくわからなかった)。きっと、ビルベリーサプリのおかげ(?)。結局、糸くずの正体は、眼の中の何かが見えてるだけで、つまり、気にする必要なし、とのことだった。うーん、よくわからん。もうちょっとわかりやすく説明して欲しかった。でも、まあ、とにかく問題が無くて、良かった良かった。


診察が終わって、外を歩いてみると、とてもまぶしい。今日は外に行くのは無理だな、と判断して、自宅に帰る。その途中、近くのコンビニでジャンプを買ったら、店員にぎょっ、という顔をされた。そのときは何故だかわからなかったが、家に帰ってからわかった。鏡で眼を見たら、瞳孔が大きく開いて、周りの茶色いところがほとんど無くなるくらい、黒目が異常にでかくなっていたのだ。人間の瞳孔って、こんなに開くんだなあ。